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世界市民の皆様!

06.08.2019, 00:00
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現代世界が如実に示している通り、ホモ・サピエンスはホモ・コンシューマーへと変容しています。消費主義の世界観は完全に人類の意識を虜にしました。私自身は、産業文明の様々な物質的恩恵の所有と使用により陶酔や素晴らしい喜びを味わいたいという欲望を抑え、最大限の努力をしてきました。

あなたはどうですか?現世代はどのような感情のピークを目指しているのでしょうか?日常生活の中でどのような考えがあなたの心を支配していますか?世界的なブランドの服を着て、有名なデザイナーの名前を誇示しようとすることでしょうか?ベントレー、フェラーリ、ランボルギーニで街を走り、地中海やフロリダの高級リゾート地の贅沢な別荘を所有することでしょうか?ミスアジア、ミスヨーロッパ、ミスアメリカとの個人的な関係を誇示し、周囲の人々の羨望を集めることでしょうか?それとも、ジュエリーや高級ブランドの腕時計で自分を飾り立てることを夢見ることでしょうか?権力や世界的名声への欲望、渇望に満たされ、社会で高い地位に就くことを願って心を乱すことでしょうか?個人的に優位に立ち、「エリート」に属することに心血を注ぎ、生活に特権階級の規範を浸透させ、モードの交響曲が支配する世界を創造することでしょうか?

まるであなたには地球の健康は関係なく、あなたはエンターテインメント、レストラン、ファッションショーなどの虚構のイベントに駆り立てられ、豪奢な快適さに魅了され、シンプルさと謙虚さを軽蔑し、自分の仲間たちの間で貧しい人、遠慮深い人、成功者とはいえない人、無力な人、落ち目な人に対して嫌悪感を覚えるようになります。現代の人々の世界は消費から喜びを得るように育て上げられました。この世界は精神的および知性的な向上を忘れ、物質的恩恵の拡充に常に心を砕いています。精神的な空虚さと心の貧しさこそが人類を滅亡へと導くのです。

人間は複雑で、まだ完全には理解されていませんが、御しやすい存在です。消費に対する人間の情熱を抑えるには、暴力以上に有効な力はないといえます。人間は道徳的怪物です。意識を精神的に豊かにすることではなく、富を築くことのみが人間に無限の自己満足をもたらします。公平を期して、最も単純な単細胞から人間に至るまで、全ての生き物は消費から始まったことを指摘しなければなりません。最初にこの感覚が発達しなかったとすれば、生き物に未来はなかったでしょう。動物の全ての本能はピラミッドの低階層から形成されることが知られています。あらゆる生物の生命維持システムが確実に消費を必要としているのです。しかし、自然と密接に関係していない不調和な生活は危険で無意味です。おそらく、私達は知性が低いために日々の行動の損失を評価することができず、自然の法則を評価せずに無視し、それにより世界の崩壊に近づいているのです。

消費製品製造の産業的発展は、必要な規範に関する歪曲され誇張された理解を採用しました。人間は、喜びの陶酔の中で、地球と全宇宙が人間自体と同じ粒子と要素から成り、相互に依存していることを忘れたか、あるいは知ろうとしませんでした。簡単に言うと、たとえば地球上の宇宙の断片の中で素粒子の自律的恒常性の調和が崩れると、何かが多すぎ、何かが足りなくなります。その結果、自己創出のバランスが崩れ、危機が発生します。生物圏、大気圏、水圏、地球圏の危機、そして全ての生物の滅亡です。まさにこのような大惨事が人類を待ち受けています。その根本にあるのは、知識の欠如、現代のホモ・コンシューマーの間で支配的な過剰消費への欲求です。現代文明が人類を栄光、富、国家的および世界的な名声の頂点に導く一連の価値観を形成しているとすれば、これらの野心的な頂点への到達の手段のパターンは、多くの場合、真の直観を破壊し、人格の墜落、精神的不毛、快楽の原始化(原始的な歌謡ナンバーの崇拝、モードな衣装の誇示、同じような人工的な顔、豪奢な邸宅、自動車など、ポップカルチャーの影響の拡大)をもたらします。これは、異常で無自覚な消費生活につながります。

考えてください。私達の文明は1995年に380億CO2換算トンを大気中に排出していましたが、2005年の排出量は470億トン(10年前に比べて23%増)となりました。2016年の温室効果ガス排出量は534億トン(1995年に比べて40%増)でした。予測によると、2030年の温室効果ガス排出量は644億トンに達する見込みです(これは私達の全体的で不合理な消費の結果です)。その後はさらに悪化し、年間801億トンとなります。そして2070年には1,000億トン以上になります。大気への温室効果ガス排出量を削減しなければ、地球の気候の危機的な悪化と恐ろしい影響を避けることはできません。人類の貪欲さは社会の不治の病を引き起こし、世代から世代へと受け継がれ、私達の子孫の未来を奪います。

1995年の地球の人口は56億人でした。2005年には63億人、2015年には73億人となり、予測では2030年に85億人、2050年に97億人、2070年に114億人に達する見込みです。すでに言及した通り、世界の国々の環境保護に対する支出については世界の首脳レベルで頻繁に話題にされていますが、1㎡当たりに換算すると年間わずか0.0001セント(0.00000027米ドル)です。このような金額では、喫緊の問題の解決にはほぼ何の影響もありません。

世界にとって、人類の意識の環境革命が緊急に必要です。人々の意識が変化せず、私達がホモ・コンシューマーからエコ・サピエンスにならず、人間が異常な贅沢をやめないとすれば、21世紀末には人類は滅亡し、忘れ去られた存在となります。

環境破壊からどのように身を守り、地球の滅亡を防ぐべきでしょうか?それを可能にするのは、満場一致で承認され、採用され、世界中の全市民が連帯して遵守する新しい消費基準のみであり、この基準は現実的な「グリーン・インテレクチュアル・エコノミー」発展の基盤となるでしょう。

新しい現代人であるエコ・サピエンスの世界観は、以下の理念と提言に基づかねばなりません。

・エコ・サピエンスの倫理観および世界観の法典の作成。これは全地球市民の法的・道徳的規範となるべきであり、それぞれの存在は地球の生態系全体の生命に統合され、調和します。各自のエゴを根本的に抑制することが、自己実現の主な使命です。

・世界の全ての国の国民の個人資産が100万ユーロを超えてはならないという規範を法として定めること。それ以上の資産は、(国連または新たな国際機関により設立される)国連特別環境基金の口座に納付しなければなりません。この資金は世界委員会が管理し、地球、すなわち地球の全市民のニーズに応じて分配されます。

・世界の全市民に現代的な意味での「美しい生活」を課すことをやめること。モードや贅沢のない生活を模範とすべきです。知識を豊かにし、自身の文化的水準を向上させたいという欲求が少ないほど、物質的消費に対する情熱が強くなります。衣服、ジュエリー、自動車、家、マンション、絵画、クリスタル、磁器、骨董家具、物質的財産とみなされるあらゆるものの所有権を法的に制限するか、もしくは高級品の所有者に対する課税を強化する必要があります。様々な策を弄してラグジュアリーに「美しく生活」しようとする者は非難されるべきです。

・2035年以降、1人当たりの居住面積が40㎡を上回るマンションおよび住宅の建設を法的に制限すること。

・エコ・テクノロジーによる、都市、劇場、公園、家のイルミネーションの刷新。夜間照明のため、地表面から50kmの低軌道にミラーを設置するプロジェクトを推進すること。この技術革新は、節電と炭化水素資源の消費削減を促進し、環境規範となるでしょう。

・人気のあるアーティストや司会者が出演するTVショー、コンサート、娯楽番組の放映や開催を95%(世界総数比)削減すること。「スター」、「ビッグ」、「VIP」、「スタイルアイコン」などというネーミングをネガティブで皮肉なイメージにするための環境整備。

ショープログラムの主催者は、消費世界観の挑発者です。司会者の外見、魅力的なライフスタイルの宣伝、高級ブランドのデモンストレーションは、それらを真似し、高価な商品に金を支払い、与えられた「モードの基準」を満たそうとする大衆の欲望を生み出しています。

娯楽番組に代わるものとして、科学、人間の生物学的向上、人間の有機的本質の変化の可能性、エコ・サピエンスの基準に基づく健康的なライフスタイル、「グリーンエコノミー」の問題を扱うテレビ番組の数を増やす必要があります。専門家としてそれらの番組を実施し、コメントし、参加するのは、一流の研究者でなければなりません。

世界の全ての国々において、テレビは一般視聴者を対象としており、人間の最も基本的なニーズや本能に基づきコンテンツを形成することにより、社会全体の知的発展を妨げています。知性の高い人々の世界観や労力は必要とされず、彼らは社会の中で知られておらず、人類の総合的な知的水準は低下し続けています。メディアは潜在的な知識人でさえも浅はかな消費者に変えてしまいます。アルベルト・アインシュタイン、アーネスト・ラザフォード、ロベルト・コッホ、リチャード・ファインマン、ニールス・ボーア、キュリー夫妻、ピョートル・カピッツァ、ピーター・ヒッグス、ジョレス・アルフョーロフやグリゴリー・ペレルマンがブティックで流行の服や靴を選び、高価なシャンパンを買い、映画スターとのパーティに参加する様子など、想像できません。彼らのワードローブは常に数枚のシャツと1組のスーツから成り、世界における人間の確立、人間の膨大なポテンシャルの発見のことしか考えていませんでした。現代人は、新しいドレス、ジーンズ、最新モデルの電子機器の購入や「カルト的」ドラマの待望のシーズンの鑑賞によってしか喜びや満足を味わうことができません。

ホモ・コンシューマーの出現と肥大化をもたらした文明危機の主な原因は世界のメディアであり、メディアの事業は地球人の意識への過剰な消費感覚の全体主義的導入を促進しています。ホモ・コンシューマーの理性は、自らの進化というグローバルな科学的テーマには全くつながっていません。環境革命が実現し、地球が人間の生息地であり続けるためには、世界のメディアの低能なシステム全体に絶対的なボイコットを宣言する必要があります。

・社会的地位に応じて質の高いサービスを提供するのをやめること。「ビジネスクラス」、「コマーシャルクラス」、「一般クラス」、「一流、二流、三流」、「エリート」、「上流社会」、「オリガルヒ」といった用語の使用を禁止すること。財産、役職、教育水準、称号や地位にかかわらず、全ての社会階層を水平に配置すること。

・ファッションショー、フェスティバル、「レッドカーペット」、新しい布地、自動車、高級品、映画、テレビドラマなどのデモンストレーションを行う展示・試写会などのあらゆる派手なショーやイベントを95%(世界総数比)削減すること。スターのライフスタイルと快楽を宣伝するファッションやショッピングに関するイラスト入り雑誌(Playboy、Vogue、Elle、Cosmopolitan、Glamour、People、GQなど)に対する一般読者の関心を国家レベルで削減すること。

・代替エネルギー源が見つかるまで、炭化水素資源を燃料とするプライベート・ヨット、クルーザー、クルーズ船、プライベート・ジェット、乗用車、トラックの生産量を削減すること。

・エコ・サピエンス・プログラムの一環としての新しいタイプのエコ・ファブリックの開発。これにより、高品質の夏服、冬服、合服を数枚持っているだけで十分となります(ドレス、シャツ、各種靴も選択可能)。

・開店するレストラン数の制限、飲食店および食品店の機能に関する熟慮されバランスの取れた新コンセプト(住民7万人につき、様々なタイプのレストラン5軒、カフェ4軒、大規模食料品店3軒)。食品を含む商品販売の主な方法として、無制限なオファーを減らし、一般消費者の心理に対するマーケティング会社の宣伝の影響を弱めるため、特定の電子プラットフォームを整備する必要があります。

・水消費量の削減。人間は毎日平均30Lの清潔な水を個人的に消費しており(世界保健機関の公式統計によるとこの数字は50Lですが、我々は平均的なデータを利用しました)。水は以下の目的で消費されています。

・衛生的プロセス(洗顔、歯磨き、手洗い、入浴):7.5L

・料理:4L

・食器洗浄:7L

・トイレ、便器洗浄:10L

・飲用水:1.5L

2019年現在の地球の人口は77億人で、そのうち63億人が水資源へのアクセスを有しています。

63億人×30L=1,890億L、すなわち約2,000億L:人類による1日の水消費量

1,890億L×365日=68兆9,850億L、すなわち約69㎦:人類による個人的な年間水消費量

2050年の水消費量予測:

97億人×30L=2,910億L:人類による1日の水消費量

2,910億L×365日=106兆2,150億L、すなわち106㎦:人類による個人的な年間水消費量

私達は、ボーデン湖を8ヶ月(2050年には5ヶ月)で、レマン湖を1.3年(同10ヶ月)で、アゾフ海を4年(同2.5年)で「飲み干して」しまいます。

・2035年までに金属製、木製、プラスチック製の全ての食器およびカトラリーを流通から排除すること。食品から作られた製品でそれらを代替しなければなりません。たとえば、食事用のスプーンとフォークは米、小麦またはモロコシ類で、ティースプーンはカラメルとチョコレートで、カップはドライフルーツで、皿は小麦ふすま、チーズ、トウモロコシまたはジャガイモでつくることができます。他の材料も可能であり、最新の技術により、大量ではありませんが高水準の製造がすでに可能です。食事の終わりには食器やカトラリーも食べられるため、洗浄に必要な貴重な水と洗剤の消費量が減少します。その結果、廃棄物処理も削減されます。

食器洗浄と料理による水消費量を削減することにより、人類による1日の平均水消費量の36%を節約することができます。これは、1日700億L(0.07㎦)、年間25兆3,000億L(25.3㎦)に相当します。このように、私達は1日にオンタリオ湖(米国)の半分または美しいヴァン湖(トルコ)10個分の水を節約することができるのです。

地球の資源は無限ではなく、常に人口が増加していることを考慮に入れ、2~3世代先のことを考えると、資源は少ないといえることを忘れてはなりません。なお、製薬業の売上高のデータが地球の質的な状態を表しています。2001年の製薬会社の売上高は4,000億ドルでしたが、2018年には3倍の1兆2,000億ドルとなりました。2000年の世界の保健医療支出は1人当たり平均472ドルでしたが、2016年には1,025ドルに達しています。CDC(米国疾病管理予防センター)の2016年の報告によると、地球の気温上昇により、病気の流行地域に変化が生じています。たとえば、温暖化は、ライム病の病原体、ウエストナイル熱ウイルスおよびマラリアの他の地域への感染拡大を促進しています。

人間の排泄物の研究により、屎尿には高濃度の様々な金属が含まれることが明らかになっています。大便1kgに平均0.0065mgの水銀、0.15mgのタリウム、1.5mgのカドミウム、8.8mgのヒ素、14.5mgの鉛、23mgのニッケル、28mgの銀、40mgのクロム、49mgのバナジウムおよび638mgの銅が含まれています。人体が焼結工場になっているかのような印象を受けます。その原因は、消費文明が大気中に大量のCO2を排出していることです。化学物質が雨とともに土壌に浸透し、食品とともに人体に浸透しているのです。

・現代の重工業とその発展の影響に特に注目を集めること。人間による宇宙開発は大規模な環境リスクを伴います。ロケットやシャトルが打ち上げられるたびに大量の水分子が大気中に放出され、高度50~100kmの地点で電離層のオゾン層を破壊します。打ち上げ1回ごとに約5万tのオゾンが破壊され、地球のオゾン層に5万、10万、30万㎢の穴が開きます。打ち上げが年間100回行われるとすると、穴の面積はそれぞれ100倍になります。人的活動によりオゾン層はすでに8~9%減少しました。オゾン層を完全に破壊するには、シャトル型の重量物打ち上げロケットをあと450回打ち上げれば十分でしょう。これは、地球上の生命が終わることを意味します。ロケット打ち上げ後の大気中では、磁気的、化学的、動的、電磁的、熱的な影響も記録されています。オゾンの状態に最も悪影響を与えるのは個体燃料を使用するロケットエンジンで、そのジェット気流には、特に活発なオゾン層破壊物質である塩化水素が大量に含まれています。米国の環境学者は、エンジンが大気に最も有害である「シャトル」に注目すべきです。環境保護の観点からみて、宇宙への大規模な貨物運搬には液体燃料キャリア・ロケットを使用するのが合理的です。しかしながら、燃料の燃焼生成物の大気中への放出によるキャリア・ロケットの影響からオゾン層を守る有効な手段はまだ発明されていないことに留意すべきです。

国連は宇宙物体の全ての打ち上げを規制すべきであり、貨物や人を打ち上げ軌道に乗せるロケット以外の方法を利用した代替運搬技術を開発し、環境基準を策定すべきです。さもなければ、オゾン層の破壊が地球を待ち受けています。

・炭化水素資源を燃料とする鉄道、自動車、航空輸送の代わりに、ヘリウム4を利用する積載量3,000~5,000tの飛行船を導入すること。これは安全で環境に安全です。

・全面的な(各国とのあらゆる種類の貿易・金融取引を禁じる)経済制裁の禁止。あらゆる種類の資源の過剰消費を理由に特定の個人および(または)企業との特定の取引を制限する部門別および対象別の経済制裁を適用すべきです。

その理由は、「グリーンエコノミー」の原則に基づく各国の発展の条件と機会が不平等であることです。生活水準が人為的に制限され、消費と生産の合理的モデルが遵守されていません。

・「人間でなくなった」ホモ・サピエンスの人間への回帰とエコ・サピエンスの新たな消費環境基準の導入。

・2030年までにプロジェクトに関する議論を完了し、全てのインフラが「グリーン」なメガインフラ道路EuRICAAの建設を開始すること。

・2045~2050年までに全ての軍事同盟を解散し、全面的な軍縮を開始すること

単純すぎるでしょうか?1,000人、100万人いれば…。さらに、1億人、10億人ならどうでしょう?現実になります。積極的な10億人のエコ・サピエンスがいれば、何だってできます!

・2060年までに世界政府を創設すること。そうすれば、良識ある者が地球上に生き続けるための展望が開かれるでしょう。

もちろん、ホモ・コンシューマーのメンタリティはホモ・サピエンスの血肉と化しているため、人類の大部分が文明基準の新たな基礎に関する私の提言を受け入れ、これを実現しはじめるであろうという確信は全くありません。人類の知的ポテンシャルは様々なので、将来、世界を「国家」に分けるという問題は、現在のように人種や民族によるのではなく、メンタリティや世界観によって考えることになるのかもしれません。人間を強制的な社会体制から解放する時が来ました。どのような社会体制において生きようとしているかの選択肢を人間に与えなければなりません。それは必ずしも国家体制とは限らず、たとえば原始共同体、古代、封建主義、中世初期、宗教団体、社会主義、資本主義、知識水準に応じた組織など、様々な共同体でもよいのです。世界の一部の人々はエコ・サピエンス哲学の信奉者になるという私の訴えを支持するかもしれません。文化の分野では別の哲学・世界観的理念も登場する可能性があり、ある人々はそれらを支持し、それらの議論や実現に積極的に参加することになるでしょう。21世紀後半には、サイボーグ、アンドロイドおよびその他の人工知能(AI)の生命体が自らの共同体をつくろうとしはじめることが予想されます。私は、私の哲学が今日のホモ・サピエンスよりもアンドロイドやサイボーグに近くなることを全く望んでいません。世界が私達の世界観環境革命について知るであろう2030~2035年には、おそらく世界投票を実施すべきでしょう。そしてこのプロジェクトが投票者の過半数に支持されるならば、民族や人種、政治的境界ではなく世界観に基づく世界の新体制が組織されることになるでしょう。

EuRICAAプロジェクトの基盤は、全ての大陸を通るメガインフラ道路建設の実現による国際的統合です。国際的な統一理念がなければ、それぞれの国が世界的規模で発展することはますます困難になるでしょう。繰り返し述べてきた通り、2035~2040年には多くの国家間連合が政治的、国家的に存在しなくなりますが、この解体プロセスの根底には、これらの連合の住民の言語、宗教、文化の相違があります(過去のあらゆる帝国の崩壊も、言語、宗教、文化の違いという同じパターンによるものでした)。その結果、国家が100万~5,000万人の国民から成るとすれば、将来的に1つの言語を使用する国家が存在することは不可能になるでしょう。たとえば、EUでは24の公用語が使用されており、宗教と文化の多様性が維持されています。しかし、時とともに、統一、統合、集団形成といったグローバルなプロセスが必然的に浮上するでしょう。歴史的発展の論理がこれを必要としているからです。したがって、言語のレベルではこの傾向は以下のように具現化されるでしょう。欧州で生き残る言語は最大で3つ、すなわち統一ドイツ語(ドイツ、オーストリア、デンマーク、オランダ、スウェーデン、ノルウェーの住民用)、統一ロマンス語(フランス、イタリア、ポルトガル、スペイン、ルーマニア)、統一スラブ語(ポーランド、ラトビア、リトアニア、チェコ共和国、スロベニア、ブルガリア、セルビア、クロアチア、ボスニア、北マケドニア)となります。ロシア、ベラルーシ、ウクライナは単一の国家語としてロシア語を採用します。スイスとベルギーはすでに多言語国家であり(国家レベルで3つの言語が承認されている)、主な言語としてロマンス語かドイツ語を選択することができます。アルメニア、ジョージア、フィンランド、ハンガリー、ギリシャ、イランといった国の言語は、一方では少数言語ですが、他方で非常に古くからの言語を使用する国もあり、他の文化を強制することは間違っています。これらの国は、自分たちにとってどの言語グループが最も望ましいかを問う国民投票を実施する可能性があります。あるいは、自国の言語を残し、英語を第2言語として承認する可能性もあります。

トルコ、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタンでは、チュルク語統一案が浮上する可能性があります。また、ラオス、ベトナム、カンボジア、タイ、マレーシアでは統一タイ語、インドネシア、フィリピン、ボルネオ、東ティモール、オセアニアおよびマダガスカルでは統一オーストロネシア語が採用される可能性があります。中国、ロシア、日本、イスラエル、韓国、アラブ諸国ではそれぞれの母語を使用し続けるでしょう。

英語を国際コミュニケーション言語にすることを提案します。現在、英語は事実上すでに国際コミュニケーション言語とされています。

さらに、数学の法則を適用し、私は少数民族が現在すでに無意識ながら人口学的不調和を経験していることを計算しました。ある国家の国民が100万~300万人から成る場合、ほぼ全ての住民は、従兄弟、従姉妹、甥・姪、孫などから成る親族です。

私が発案した以下の数式をみてみましょう。

аk=а1×qk-1

ак:世代kの血縁者数

а1:第1世代の血縁者数(各家族に生まれる2人の子どもからスタートするため、а1=2)

q:等比数列の分母(25~30年ごとに血縁者数が2倍になるため、q=2)

k:世代の数(25~30年ごと)

どの世代kにおいて全住民(100万人)が血縁者になり、その後血縁者同士で結婚するのかを求めてみましょう。

ak=1,000.000人

a1=2

q=2

数式に当てはめてみると、以下の通りになります。

1,000,000=2×2k-1

1,000,000=2k

lg 1000000=lg2k

つまり、20世代後には100万~300万人が血縁者となります。

だからこそ、少数民族の大規模集団への統合および言語と文化の融合が極めて必要なのです。

EuRICAA第2編は、国際社会が避けられない世界観革命を採用しなければならないことを証明しています。さもなければ、地球を守るための全ての言葉や行動は空虚なものとなり、「自然の極致」と称される人間の痕跡はアンモナイトに残された傷跡のみになるでしょう。

消費主義の社会文化アプローチは時代遅れになり、人類にとって有害なものになりました。エコ・サピエンスの新たな環境文明と生物学的自己完成文明をともに創造しましょう!

私は、21世紀前半に人間が生き残りエコ・サピエンスの世界観を採用するならば、人間は宇宙における生息地拡大の問題に直面することを確信しています。人工知能は地球上の人間の居場所を奪うでしょう。宇宙における人類の新しい家探しについて議論する際、現代のホモ・サピエンスの身体的能力は限定的であることを考慮する必要があります。また、人工知能の無制限な開発のように危険で予測不可能な要因に留意しないわけにはいきません。世界の最大手企業は、金儲けの欲望に駆られてAIの研究開発に数千億ドルを投資しています。あらゆるレベルにおける人間の生活への人工知能の浸透は、非常に速いペースで進んでいます。たとえば、世界的に有名なアンドロイドのソフィアはすでに正式にサウジアラビアの市民権を得て納税者となりました。多くのホモ・サピエンスが彼女と結婚することさえ望んでいます。50~60年後には人間とアンドロイドやサイボーグとの結婚が当たり前になるでしょう。

このような劇的環境の中で、人はどうあるべきでしょうか?エコ・サピエンスは、あらゆる知力を生物学的な自己完成に向けなければなりません。人が宇宙を構成するあらゆる小さな要素から成るとすれば、人は進化と突然変異の結果を待つのではなく、自ら自分の生物学的本質を変えはじめなければなりません。ルネサンス期のある思想家は、「神は人が神になるように人を創造した」と記しています。今日、世界市民であるあなた方は、あなた方の子孫が「神」、普遍的存在になり、宇宙空間に新たな家を得るため、あらゆることを行う義務を負っています。それ以外に未来はありません。

2065~2070年には都市から人がいなくなりはじめます。高層ビルに住む者はいなくなり、さらに数年後にはコウモリとネズミしかいない鉄骨となるでしょう。大幅な雇用削減、年金基金の解散により、人類は自給自足に回帰せざるを得なくなります。その時までに環境革命が起こらなければ、地球は不毛地帯になるでしょう。したがって、人類が直面するのは、どうやって宇宙に移住するか、そしてどうやって生物学的に自分を変えるかという2つのスーパーイデアのみです。人は現在の身体的状態では地球を離れることができません。+6度および+57度の気温で服を着なければ、冷え過ぎおよび暑過ぎのため5時間で死亡します。しかし、ナノ、ピコ、フェムト、アトといった単位の技術を利用すれば、自分を変えることができます。これらの基準の一部は私のものですが、私はそれらを無料で提供するつもりです。この技術については、私の小説「ソロ・モノ 敗者の意識の旅」でも読むことができます。

ホモ・サピエンスの生物学的向上のための研究活動の費用は国連環境基金から拠出されます。プロジェクトを成功させるためには、AIの開発資金と同等の金額、すなわち数千億ドルを投じる必要があります。科学者や研究者の仕事の目的は、AIと競合するだけでなく、AIの能力を超えることができる生物学的知能と生物学的物質の創出です。もちろんこれにはかなりの時間がかかり、2~3世代を要するでしょうが、人類は救われます。種は維持され、進化します。AIは人間に奉仕し続けなければなりません。さもなければ、人々は生活のあらゆる分野から排除され、地球には人間が自己を見つけ実現することができる場所がなくなってしまうのです。

未来の人類を守るための唯一の方法は、エコ・サピエンスの新たな文明の創造です。

エコ・サピエンス!

制御できない欲求により蓄えられた余分な体重、無駄に買われ捨てられた食品、無駄になった水、新しいドレスやシャツ、革・ゴム製の靴、残されたごみ、無駄に消費された電力、新しい車や電子機器は、地球環境に悪影響を与えます。

各兵器(「トラファルガー」、「パーシング」、「カラシニコフ」、「晋級」、「F-35」、「レオパルト」)は多くの国を防衛しているかもしれませんが、大気の不安定性がさらに危険で大規模になるのを促進しています。

地球を犠牲にして自分が快適になりたいという欲望はより不合理な行動につながります。こうした行動は環境を破壊し、寿命を縮め、私達の墓用の新たな一握りの土となります。

1970~1980年代、私はドイツでほぼ毎週土曜日に数十万人のドイツ国民とともに反戦・反核運動に参加していました。こうした抗議行動は世界中の高レベルの政策形成に非常に強い影響を与えました。その結果、1990年代は国際的な軍事・政治的緊張緩和の時代となりました。残念ながら現在、これらの反戦運動はほとんど忘れられています。反戦・反核運動を復活させる必要があると考えています。10㏏の水素爆弾1個を燃やすと約10㎢の市街地がごみになることを知っている人はほとんどいません。そして、核保有国にはこのような爆弾が数万個あるのです。また、50 Mtの爆弾1個で、100㎢を灰にし、半径200~250 ㎢の範囲を深刻に破壊し、火災や壊滅的な高レベル放射能を発生させることができます。ロシアや米国にはこのような爆弾が数百個あります。2018年、ドイツ南部で一人の移民がドイツ国民を刃物で攻撃しました。その結果、住民の間で激しい抗議が行われました。しかしながら、軍事力には非常に破壊的な力がある一方で、この事件に対する反応は不当に思われます。平和主義は不人気になり、この破壊的な力に注意を払う人はほとんどいません。

反戦運動は日常的に行う必要があります。

全てをお読みになった後、あなたは、たくさんの衣装を持ち、別荘や高級車を夢み、レストラン、ポップスのコンサート、サッカーの試合に行き、家族の食品かごをたくさんのごちそうで満たすことをまだ望んでいますか?

親愛なる地球市民の皆様!

2020年から地球健全化を巡る本格的な戦いを開始し、革命的な環境世界観の積極的な案内人になりましょう!

エコ・サピエンスの使命と任務は、私達の世界を救うことです!

私は環境世界観革命のマニフェストを提示し、多くの問題について説明し、エコ・サピエンスの法典を提案しました。

国籍でも民族でもなく、人間の世界観的な環境文化、意識の最高の表現の規模だけが、21世紀後半以降のあらゆる国家機構の形成の基盤となります。

まさしくこの哲学的カテゴリーにおいて、現実が現象的現実の真の特徴を獲得します。その場合、精神的な喜びまたは肉体的な快楽の効果は消費欲求の結果としてではなく、知的な閃きの瞬間に生じます。

今日の人類は、疫病を横目に饗宴を行う文明のように見えることを理解しなければなりません。経済成長を巡る競争は地球を破壊し、ついには滅亡させるのです!立ち止まってください!いよいよ、熟考と私達の未来の新たなコンセプトの実現を開始してください。

小中学校、高校や高等教育機関で学ぶ子どもたちの環境教育を全世界の教育課程の不可分の要素にする必要があります。環境教育、環境学的思考は、私達の文化の不可分で自然な一部となるべきです。

国際社会にとって、違反した場合の刑事罰を定める厳しい環境法を採択すべき決定的な時が来ました。私にはこの問題に関する提案がありますが、あらゆる関係者を巻き込み、ディスカッションの場でこれについて議論することが重要であると考えています。

エコ・サピエンスの主な活動は、自らの進化についての科学的探究であるべきです。

2~3世代の間に私達一人ひとりの肉体と精神に環境革命が浸透しないならば、そして人類が私の提言を横柄且つ軽蔑的に扱うとすれば、壊滅的な結果は避けられません。

大気中のCO2濃度は過去80万年の中でも記録的な水準に達しています。米国のマウナロア観測所の調査により、2018年4月には大気中のCO2の平均濃度が415.26ppmを超えたことが確認されました。つまり、空気1㎥に少なくとも415mlの二酸化炭素が含まれていることになります。深刻な環境問題に対して犯罪者のような態度を取れば、さらなる温暖化を促進することになるでしょう。そして、21世紀末までに大気中の二酸化炭素濃度が1,200~1,300ppmに達し、温度がさらに2~2.5度上昇すれば(世界の消費社会は粘り強く喜んでこれを達成しつつあります)、世界の大洋の温度は21~22度となり、北極海の温度は9~11度まで上昇するでしょう。

キーリング曲線は、米国のマウナロア観測所での観測に基づく大気中のCO2濃度およびその着実な上昇を示している

このような気温変化の結果、世界の大洋から3,000億トン、北極圏(アラスカ、カナダ、グリーンランド、ロシア)の永久凍土の融解地域から2,000億トン、合計5,000億トンのメタンが排出されます。地球では約5,000万年前にすでに同様のプロセスが起きていました。後期暁新世に、急激な温暖化による世界の大洋からのメタン排出により温度極大が記録されました。これは10万年以上に及ぶ全生命の滅亡をもたらしました。

このような悲劇が私達を待ち受けているのです。

P.S. プロジェクトを効率的に実施し、新たな文明基準を実行し、環境哲学を向上させ、そのためにこのコンセプトの全ての支持者を結集するため、ハンブルグに「エコ・サピエンス」クラブを創設しなければなりません。

2020年以降、ハンブルグの「エコ・サピエンス」クラブの活動の枠組みにより、四半期毎の定期的な国際協議、ディスカッションを実施すべきであり、その主なテーマとなるのは環境世界観の形成に関する議論と新たな人種エコ・サピエンスの形成です。

ハンブルグ(ドイツ)、ストックホルム(スウェーデン)、モスクワ(ロシア、ミラノ(イタリア)、ヴァレンシア(スペイン)、ワルシャワ(ポーランド)、トビリシ(ジョージア)、タシケント(ウズベキスタン)、ハイファ(イスラエル)、イスタンブール(トルコ)、カイロ(エジプト)、リヤド(サウジアラビア)、テヘラン(イラン)、ボンベイ(インド)、大阪(日本)、上海(中国)、ハノイ(ベトナム)、ダルエスサラーム(タンザニア)、アクラ(ガーナ)、ケープタウン(南アフリカ)、モントリオール(カナダ)、 ボストン(米国)、サンフランシスコ(米国)、サンパウロ(ブラジル)、グアダラハラ(メキシコ)、コルドバ(アルゼンチン)、マカッサル(インドネシア)、キャンベラ(オーストラリア)に地域支部が設立されます。

上記の国および都市に住む親愛なる皆様、地域のディスカッションクラブを率いる、またはクラブの活動に参加する意志のある方は、申込書をお送りください。地球環境問題に関心がありましたら、ハンブルグの「エコ・サピエンス」クラブにご参加ください。新たな文明のリーダーであるエコ・サピエンスになってください。

膨大な仕事が待ち受けており、地球は救われます。

近いうちに世界環境知識人戦線が創設されず、資金もなく、日常的な戦いも行われないとすれば、私達の世界は滅亡します。あなたはこれを受け入れられますか?

このように、皆様は地球と人類の生存にかかわるグローバルな問題に直面しています。あなたには、次の2~3世代のために、文明化された消費の習慣を放棄し、全力全霊と知性によりエコ・サピエンスの世界観を受け入れ、地球を救い、子孫に世界を開く良識と意志の力がありますか?

次節では我々の研究および開発された新たな文明の基準等を紹介する

インフォグラフィック『次世代へ受け継がれる人類の病

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